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ホラー映画感想① ※若干、序~中盤のネタバレがありますのでご注意ください!
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「VISIT」
2022年10月時点での評価:Filmarks3.5/5、映画com3.1/5
カテゴリー:ホラー/スリラー
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友人に「ホラー映画の有名な作品と監督教えて!」と教えてもらった監督が、M・ナイト・シャマラン監督ジェームズ・ワン監督でした。
まずはM・ナイト・シャマラン監督作品から2作品の感想を書きます。

シャマラン監督作として有名な「シックスセンス」は知っているものの、他の作品は見たことがありませんでした。
観る前に友人から「この監督さん、撮り方もおもしろいよ」と教えてもらったので、その点も観ていきたいと思います。

前回、「ホラー映画には系統があるかも」と感じたうち今回紹介する「VISIT」は物理的な恐怖、人間による人為的な恐怖を感じる作品です。

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休暇を利用して主人公である姉弟が人里離れた祖父母の家を訪ねます。
一週間の滞在中、祖父母から3つの約束をするよう言われるのですが、第三の約束が少し奇妙で「夜9時半以降は部屋から絶対に出ないこと」でした。
もうすでに不穏ですね!!

一見穏やかなおじいちゃん&おばあちゃんと時間を過ごすうちに、二人が少しボケ始めてしまっているような描写がされていて、どうやらおばあちゃんには徘徊癖があるようです。

なるほど、「第三の約束」はそれに起因した約束なのかなと、のんきな捉え方をしているとついに始まりました。。
恐怖の徘徊!!!
姉弟が自分たちに割り当てられた鍵付きの部屋からこっそり廊下を覗くと、おばあちゃんが別の部屋の戸をカリカリひっかいていたり、四つん這いで駆け回っていたり、、しかもなぜかはだか!
これは本当に心霊系ホラーじゃないのか?と疑ってしまうような描写が続きます。
でも安心してください、物理系ですよ!

この後もおばあちゃんの奇行がエスカレートしていきます。
中でも、姉弟がカメラを手にて撮影しながら床下に潜り込んで遊ぶシーン。
訪問当日から姉のベッカがドキュメンタリーを撮影しているので、ベッカのカメラで撮られているシーンがホームカメラを手に持って撮影しているかのような手ぶれをしていて、とても臨場感にあふれているんです。
そこにおばあちゃんがホラーなテイストで参戦してきます。
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四つん這いで髪を乱したおばあちゃんが徐々に迫りくる恐怖!
さながら、メ〇ちゃんに猛烈な勢いで追いかけられた小中〇トロのように姉弟は焦り、怯えます。
VISITの場合は必死で逃げないと追いつかれるというか、気づいたら真横にいるパターンのやつです。ほんとうにこわい。

そして散々怖がらせた後、床下を抜け出したおばあちゃんが元の温和な状態にスンッと戻り、くるりと後ろを振り返ると下半身に巻いている布が風ではためきおしりが少し見えます。
え、、、もしやノーパン、、、?
様々な謎が入り乱れ、鑑賞者は混乱していきます。

たびたび出てくるこの撮影方法が友人が、教えてくれた「おもしろい撮り方」なのだと気づきました。
手ぶれをしているシーンで主人公たちの間近に迫ってくる恐怖を、観ている私たちも感じられることで作品により没頭できたんだと思います。


この後、ぼけている(?)おばあちゃんをなだめているおじいちゃんも不可解な行動をとり始め、いよいよ“どうしてこの状況に陥っているのか”が描かれていきます。

シャマラン監督のシナリオは「どんでん返し」があり、そこが魅力的なのだと思いますので、グロが大丈夫な方はこの先はご自身の目で確かめてみるのが良いかもしれません。

主人公たちがどんな状況に置かれていたのか真相がわかり更に恐怖を味わうのですが、もやもやとしていた伏線が回収されてこの仕組みのおもしろさをかみしめられます。

物理系の作品は、人の行動範囲でしか起こり得ないから予測がつく場合もあるし~などと油断していましたが、人間が相手だからこそ主人公たちが遭遇している場面に臨場感があって怖い!!と痛感しました。。

他にも同じ監督作品の「OLD」も観てみましたが、また臨場感のある撮り方とどんでん返しがあり面白かったです!
「OLD」は切迫した状況に置かれたときの人間の行動と、様々な種類の老いの恐怖とあともうひとつの恐怖を味わうことになり、「VISIT」とはまた別の怖さを感じられる映画でした。
(「OLD」の現時点での評価:Filmarks3.6/5、映画com3.4/5、アマゾン3.6/5)


ここまで読んんでいただきありがとうございます。
次回はジェイムズ・ワン監督のホラー作品について書く予定ですので、よかったらまた読んでみてください!